額縁で絵は変わる!?額を買う時に知っておきたいこと!
ハイ、こんにちは、こんばんわ?
画材店に約4年勤務歴アリ、
額装も仕事にしていた吉田絵美です(・∀・)
今日の議題は絵を引き立たせる「額縁」について!
いやね、も―本当、額縁の威力ってすごいんですヨ?
まずこのボールペン画を見てくださいませ?
吉田のいつもの楽しいラメペン使用のお絵かき品です。
これぺらっと手作り市で置いてたって
ぜっったい誰も見てくれないのは確か。
で、これを100均の何にもいじってない
と言うかいじり用のないステンレスの
スタンド式額縁に入れた写真がコレ↓
とりあえず見やすくはなったけど、なったけど……
絶対安っぽい!!安っぽすぎる!!
全然絵が引き立ってない(>_<)
こりゃあかん(;゚Д゚)と
とりあえず隣に置いてあった
家族写真の額縁(3000円で購入したやつ)
に入れ替えたらこの感じに↓
額縁ィ……!!!
となるの、わかります?(ΦωΦ)
そんなわけで!
今日は絵を引き立たせる額縁の選び方について!
ポストカードサイズに描いたからって
ポストカードサイズの額縁に入れるのは
場合によっては絵を死なす可能性もあるんですのよ?
ちょっとした選び方のコツ、シリーズでお教えしちゃいます☆
①額縁のサイズ感ってどうなってるの?
皆さんは額縁屋さんに行ったことはありますか?
なかなかに謎なサイズが多いなあと思ってません?
「八つ切」「四つ切」「三三」「半切」「小全紙」
なら「ああ紙のサイズね(・∀・)」とまだ理解もしますけど
同列で「インチ」「大衣」「太子」とか
「どういうこっちゃ(;・∀・)」と
私は入社時地味に悩んだりしてました(;´・ω・)
これらに加えてA判サイズ、B判サイズ、水彩額サイズ、
賞状額サイズに正方形と和額の横長サイズと
油彩額に仮縁と、
まー、とにかく場所を喰う商品群でしたねぇ……。
それでも対応しきれない時は別注でご対応。
で、この額縁サイズですが
選ぶ前にまず確認したいのが
作品そのものの厚みです。
キャンバスに描いた!
と言う方は基本的には
油彩用の「本縁」、妥協して「仮縁」の
作品ピッタリサイズの額を選んでいただく形になりますが、
最近流行りでしょう?
キャンバスの横面まで描いちゃうの。
私は側面は見えない見せない前提なので
キャンバスの側面はもとより外枠各端5㎜くらいは
「作品」の範疇に定めてないんですが
(額縁に入れると絶対被って見えなくなる部分だからです)
側面まで見せたい!!と思った場合、
F4くらいまでのサイズであれば
作品サイズより大きい「深額水彩縁」に入れる、
と言う選択肢が発生します。
変形サイズならキャンバスのダブルSMサイズぐらいが
限界の技なんですけれども、
これが結構フランクでイイ感じな場合もあるんですヨ☆
実例としてはこんな感じ↓
キャンバスサイズはSMサイズ、
A4の深額に入れた写真です。
若い夫婦の夏のリビングなんかにイイ感じな仕上がり。
額無しでも良い絵だと思ってるけどネ!
お値段的にも加工費含めて
この「深額水彩縁」に入れる方が安いことが多々あるんですが
お値段良い「本縁」の威力はこう↓ですから!!
やばい、こりゃあ同じSMサイズの絵だけど
社長室くらいに飾ってもらわないと!
と言う高級感の差ががが(; ・`д・´)
まあなので油彩を描いて額に入れようと思う方、
変に凝らずに大人しくFサイズ描いた方が
絶対的に選択の幅が広くなるので!!
凝った絵の引き立つ額ほど別注受けてくれないからご注意ください(;^ω^)
引き受けてくれても半年待ちとかね……
公募展用に、と思うなら
なおさらお早めに!!お店に行くのが吉でしてよ!!
②水彩縁を選ぶなら一回り大きいのが最適!
では額に入れたい作品そのものが薄い媒体だった場合。
紙だったり写真だったりする場合は
用紙ピッタリサイズのA判B判、もしくは写真額サイズから選ぶより
「インチ」から始まり「大全紙」くらいまでがスタンダードの
水彩額縁から選ぶのがおススメです。
例えばF4サイズの水彩紙で描いたって言うなら
F4の水彩紙専用額を選んでもOKですが
ご注意ください、
額はF4の紙のサイズの1.5倍くらいの外寸になりましてよ!
F4にぴったぴたの外寸!と言うのは
別注にでもしない限り水彩縁ではめったとお目にかかれません。
モノにもよりますが、
これは水彩縁は基本的に
作品より一回り大きいものを選ばなくてはならない、
と言う鉄則に従った結果なのです。
この鉄則は絵を引き立たせるために生み出されたもので、
これを破ると
せっかく額に入れたのに絵が窮屈に見えてきてしまう
という残念な結果が起こります。
そう、最初に見せたこの2枚とかもいい例ですネ。
2枚目の方が縁幅が広いから
同じぴったぴた額でも絵が引き立って見えるのです(ΦωΦ)
私はこの絵のためにこれから
一回り大きいキャビネサイズの額を買いに行きます(;^ω^)
絵は魅せてなんぼですからネ☆
またこの「一回り大きい額を鉄則」は
ガラス(もしくはアクリル板)と
作品との間に「マット」と呼ばれる厚紙を挟んで
結露等による作品劣化を防ぐための処置でもあります。
写真を入れたいと思っている方は
なおさら一回り大きい額にマット付きで入れた方がいいですヨ。
経年でガラスと写真がべったりくっついた挙句
剥がれないわ褪せるならまだしも色がにじむわ
良いことないです(ノД`)・゜・。
そう、OA額と呼ばれるA判B判写真額の
作品ピッタリサイズ額って言うのは
「作品をとりあえず飾れるようにするための装置」でしかない
と覚えておきましょう。
モノによってはマットも差し込めなかったりしますしね。
絵なんて全く引き立ってくれませんヨ!
さて長くなりましたので本日はこの辺で。
私吉田絵美の他の作品は⇒コチラにもございます。
良ければフラッと観に行っていただければ幸いです☆
ではまた別の記事でお会いしましょう(^^)/