思考攻め?技巧攻め?現代アートについて考えてみる①

現代アートって何だろう?現代アートの定義って?一画家志望が見る、「現代アート」の基準の話です

ハイ、こんにちは、こんばんわ?
画家志望の吉田絵美です(・∀・)

表紙の絵を見てわかる通り、
私は少なくとも技巧攻めではない方の画家なんですが
今の世の中、本当アートってジャンル基準が
行方不明な時代になりましたよね。

全部全部マルセル・デュシャン(便器ひっくり返しただけとか電池2本並べただけとか、
そういうのをアートと呼びだした芸術界の伝説のアーティストだよ)のせいにしちゃいたいですけど、

一画家志望としてはそれはさすがに逃げなので、
ちょっとばかり芸術学概論を踏まえて
私の「現代アート」基準について今日は語ってみようかなと思います☆

現代アートは「思考攻め」が優勢?

えーっと、まず現代アートの聖地として有名なのは
アメリカにあるMOMA美術館。
私は行ったことないですが、
ちょくちょくテレビ特集を見かけてまして、

ものすっごく賢いキュレーターの皆さんに
上手に理屈をこねくり回してもらえた作品が
現代アート枠に嵌めてもらえるんだな、

と見るたびに思っております。

ほぼゴミみたいにいろんながらくたを並べ散らかした状態を
「アート」と定義してみたり、

とにかく何でも包んでみたやつを「アート」としたり。

もはや絵を描いているのが古い、と言わんばかり。

概念を打ち崩すものを
いつもキュレーターの皆さんは探している、
と番組内では締めくくられてました。

正直屁理屈こねれれば画力要らない気配ですよ。
頭が良くないと画家になりたいとか無理なんじゃね?と
中学生の私が自分の夢に絶望した一つの理由でございます。

考えるな、感じろ!ではないらしいですよ、現代アートって。
難しいですね。

現代アートで技巧攻めをめざすと人外レベルを求められる時代

では、アートの醍醐味「考えるな、感じろ!」を
直接的に訴えられる技巧攻めの作品は無いのか、と申しますと、

巨匠ドラクロワやらダヴィンチなんて目じゃないくらい
最新の技巧派画家は人外です(◎_◎;)

良いカメラも、印刷機も出てるんです。
指先1つで誰でも「今この瞬間を正確に」保存できちゃうデジタルな今の時代、
わざわざ何万時間もかけて事象の写し取りをする、と言うのは
無駄の極みと言っていい仕事。

やるからには、「アート」を名乗るには、
カメラを超えて、現実も超えた「本物感」が必要なようで。

スーパーリアリズム、と呼ばれる派閥ですね。
日本だとホキ美術館がたくさん所蔵してくれてます。

まー、私がそこを目指したら、
たぶんスーパーリアリズムの時代はきっと終わっているんじゃないかな!
と言うくらいの埋められない狂気があると思います。
100年頑張れば、何とか、と言う範囲かもですけど、
そもそも100年もデッサンだけ、とか
他に描きたいものがある私には耐えられぬ(;^ω^)

そうそう、デッサンは、ある程度までなら訓練で身につきます。
デッサンが嫌いな私でも、3年間の努力でここまでは描けるようになりましたしね↓

デッサン

とりあえずスーパーリアリズムのデッサンはこの向こうにあります。
気になる人はググってネ!
凄い奴は、デジタル劣化画像でも香りもあるし、音も聞こえるよ。
本当、人外の仕事だよ。私が目指すのはここじゃないのは確か。

技巧派画家は、素直に称賛するしかない存在だと思います。

売れてる現代アートの画家を見て考える

コンテとは

2018年現在、割とよく聞く現代アートの画家と言えば
奈良美智先生とか
草間彌生先生あたりですよね。

草間先生の絵はド派手だし、
なんかわけわかんないしで
むしろ解りやすく「現代アート」ですけれども、

可愛いというか、ジトっとした目の女の子の絵が多い
奈良先生の絵が「現代アート」として売れてる理由がイマイチこう、
「現代アート」枠的にピンと来ない人は、多分私だけじゃない、はず。

同大学出身の妹に「奈良美智」ってどんななの?
とふわっと聞いたら、

生きざま全てを「アート」として売り出すことに成功した人、

と言う回答が返ってきました。

ステンドグラス フラックス用筆

奈良美智が売っているのでは絵では無くて、
「奈良美智」と言うブランドなんだそーな。

確かにそれを言えば「草間彌生」も
その絵画が美しいか巧いか、と言うよりも、
その絵に至る思考だとか精神的な病だとかを乗り越えてきたという、
その生きざまそのものの方を評価されているような気がします。

絵そのもので勝負できない時代なんですね。
人間力という物差しで測れないもの、が
絵の価値を決めて、作品を現代アートたらしめている。

魅力的な人間になりたいなあ、と思いました。
まずはどんな人間が「魅力的な人間」なのか、
そこのイメージをしっかり持てるようになりたいですね(;^ω^)

ではでは本日はこの辺で。
まだまだ迷いっぱなしの画家志望、吉田絵美の作品集は⇒コチラにて展示中です。
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それではまた、別の記事でお会いしましょう(^^)/

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