現代アートはエンターテイメント!?レアンドロ・エルリッヒ展を見てきた感想および現代アートとは何なのか考察です☆
ハイ、こんにちは、こんばんわ?
画家志望の吉田絵美です(・∀・)
先日東京に画廊さんに会いにお出かけしたついでに
超インスタ映えするという噂の
森美術館で開催されてた
レアンドロ・エルリッヒ展に行ってきました(ΦωΦ)
いやあ、楽しかったですよ~☆
私、インスタが何たるかはさっぱり理解してないんですが(;^ω^)
写真撮り放題と言う
ここ本当に日本の美術館なの!?
と言うイマドキ感あふれるルール設定でしたので
沢山写真を撮ってまいりました~☆
レアンドロ・エルリッヒってどんな作品作ってる人?
有名なのはコレ、
金沢21世紀美術館に恒久展示されている
「スイミング・プール」。
私が訪れたのは数年前の雨の日だったので
かなり写真が微妙な感じですけども、
息継ぎも水中眼鏡もなしで
スイミングプールの底から水面の波紋が見れるという、
体験型の現代アート。
独特の静けさを感じられる、
レアンドロ・エルリッヒの代表作の一つです。
この森美術館の展覧会前半であれば、
このスイミング・プールに行ってきた写真があると
割引になるサービスがあったそうで。
しかしよくよく考えるとブエノス・アイレス生まれの作家さんの
建築に近いアート作品が
何故に金沢に恒久展示されて、
東京で企画展をしてもらえているのか(;・∀・)
絶対凄いしかけがあるんだ!!
とワクワクしながら
「レアンドロ・エルリッヒ展:見ることのリアル」
鑑賞してきましたよ~(・∀・)
レアンドロ・エルリッヒの作品は哲学的
森美術館で開催されてたレアンドロ・エルリッヒ展の
初っ端に展示されてたのがこの「反射する港」
私の写真技術が残念無念すぎる次第ではありますが
水に浮いてるボートを模して作った
中にモーターまで仕込んでる木製の浮かないボートです。
要は水影まで立体として作っちゃってる作品ですね。
水面に映るボートや船の影は
風景画家に好まれるモチーフの一つ。
水面の揺らぎと水の透明度を如何にして表現するか
ここに苦しまれる作家は多いのですが
レアンドロ・エルリッヒ先生は
本当にリアルと人間の錯覚を理解しきっている!!
と私は鳥肌を立てちゃいました。
まず一瞬は会場に水が張っていると騙されます。
まさに「見ることのリアル」。
影は影でないかもしれない。
そもそも誰もいないボートがぼうっと暗闇に浮かんでる光景もとても意味深であり、
まず観客に「意味深である」と思わせられる対話力を持ってます。
私はアートの道を志す一人として、
良質なアートの条件に、
「作品を前にして、観客が観客自身と対話し始めるか否か」
を1つの目安として掲げているんですが
レアンドロ・エルリッヒの作品はこれを見事にクリアしていると言えます。
どおりで東京なんて地価のバカ高いところでも
こんな場所喰いな作品展示が許可されるわけです。
本当にすごい!(;・∀・)
現代アートはエンターテイメント力が求められてる?
えーこちら、今回のレアンドロ・エルリッヒ展の目玉作品、「建物」。
わかる通り来場者全員パシャリまくってます。
実際は床に寝てるだけなのに、
鏡に映り、写真に写された自分は空に浮いてるんですから
不思議この上ない体験ですよね。
エンターテイメント感半端ないです(・∀・)
私、愛知ビエンナーレだとか六甲山アートミーツだとかの
現代アート展を好んで行くタイプなんですが、
とにかく入賞作品って
五感で訴える作品がとっても多いんですよ。
レアンドロ・エルリッヒ展は「錯覚」を自覚させるという
からくり屋敷みたいな作品が多かったなあと言う感想ですが
とにかく「楽しい!」「面白い!」と言った
エンターテイメント性を持った作品群でありました。
日展とか二紀展とか院展とかの日本最高峰の公募展で感じる
ずっしりとした重さと全くかけ離れた世界です。
どちらも非日常を提供し、
どちらも常識を破ろうとし、
己の世界を常識にぶつけていくスタイルのアートではありますが
軽やかに世界を渡っていけるのは、
レアンドロ・エルリッヒの作品のように
エンターテイメント感のあるアートなのかもしれないな、と思いました。
やー、面白かった!
森美術館開催のレアンドロ・エルリッヒ展は
2018年4月1日(日)までだそうです。
お近くの方は足を運んでみてはいかがでしょうか?
ではでは本日はこの辺で。
ちなみに偉そうに批評してみたりしてる画家志望の私の作品は⇒コチラにて展示中です。
それではまた、別の記事でお会いしましょう(^^)/