ガラスの展覧会や美術館に行ったら、注釈のところに「キルンワーク」って書いてあったけど、どういう意味?簡単ざっくり解説!
ハイ、こんにちは、こんばんわ?
キラピカ☆ガラスアートクラブ
部長の吉田絵美です(・∀・)
皆さん、ガラスアートにどんな技法があるかご存知ですか?
ざっくり仕分けますと
キルンワーク
バーナーワーク
ホットワーク
コールドワーク
と仕訳けることができまして、
今日はそのうちの
キルンワークについて
簡単に説明しようと思います☆
キルンワークとは、電気釜を使って制作するガラスアートのこと!
キルン=電気釜 と言う意味になります。
なのでキルンワークとはつまり、
直訳で電気釜の仕事ですネ(・∀・)
大体のキルンワーク作家は
温度管理的には最高温度が800℃前後、
徐冷プログラムがついている窯を利用しています。
陶芸の本焼きのように1280℃まで温度を上げなくっちゃ!
と言うことはほぼないため、火力は低めでも大丈夫ですが、
重要なのは
徐冷プログラムが
組めるかどうかと言う点
になります(・∀・)
ガラスは急冷に弱いので、
ゆっくり温度を下げれる電気窯を好むのですネ。
完璧な温度管理の中で作るガラスアート、
それがキルンワークになります☆
キルンワークってどんな作品が作れるの?
キルンワークの技法を覚えると、
かなりたくさんの技法を利用できるようになります(・∀・)
部長は現在キルンを持っていないので
学生時代の作品写真ばかりになりますが、
パートドヴェールと言う
粉上のガラスを溶かし固める作品とか
キルンキャストと言う
耐火石膏型にガラスの塊を溶かし込む作品とか
フュージングと言う
板ガラス作りだとか
スランピングと言う
ガラス曲げ技法だとか
エナメル絵付けとか
かなり色々遊べるようになるんですヨ☆
キルンワークをはじめるには?
さて、こんなに楽しそうなキルンワーク、
はじめるために必要なものをリストアップしてみました(・∀・)
良かったら参考にしてくださいネ☆
キルンワーク技法共通↓
・電気釜
・棚板
・シェルフプライマー(離型剤・粉タイプ)と刷毛
もしくは離型紙
・ガラス
フュージング技法↓
・グラスファイバー
・紙やすり
スランピング技法↓
・モールド
・油粘土(レオン油土がおススメ)
・耐火石膏
パートドヴェール技法
・油粘土(レオン油土がおススメ)やワックス等で作った型
・耐火石膏
・リューター等の電動研磨機
・車窓用のニス
キルンキャスト技法
・油粘土(レオン油土がおススメ)やワックス等で作った型
・耐火石膏
・リューター等の電動研磨機
・車窓用のニス
・小さい植木鉢(空気を抜くのに使うヨ)
エナメル絵付け
・エナメル絵の具
・エナメル絵の具用溶き油
・1色につき1本の筆
他にもガラス用の焼き付け用シールだとか素敵グッズもあるし、
フュージングでも素材とするガラスの形状などで
作れる作品の傾向は変わります(・∀・)
吹きガラス作品を作っててもキルンワークと組み合わせれば
ぐっと作品にオリジナリティーが出たり☆
美術館などでガラス作品を観た時、
キルンワークと書かれてたら
計画的に電気釜でゆっくりガラスを溶かして作ったんだなーと
じっくり見て手順を想像しても楽しいですヨ☆
ではでは本日はこの辺で。
また別の記事でお会いしましょう(^^)/