画家志望と剥がしたいもの

【剥がす】吉田絵美作品

この【剥がす】は例のごとく2020年のアートムーブ展ないしは近美春季展の為に描いた1枚になる。
公募に出すなら背景は赤か金だ。派手なのがいい。目立つのがいい。輝いているとなお良い。
そんな理由でこの絵は赤背景の絵になった。濃い赤は寒い部屋で見ていると火燵のような熱がある。早く春が来て欲しい。寒い。

【剥がす】の製作について

【剥がす】吉田絵美作品

プロセスチーズを割るような、きっちり牛乳瓶に嵌っているプラスチックの蓋を捲るような、セロテープを剥がすような、そんな何か言語化するにはモヤっとする心の印象を描いた。
これまでの絵より、何処か硬い。理由は分からない。私は一体何に緊張しているんだろう。
こんなにたくさんの曲線があるのに。このもやっとするモノこそを背中から剥がしたい。

【剥がす】吉田絵美作品

赤の背景には資格と水面の曲線、2つの要素を組み合わせた。もちろんグラスビーズメディウムは外せない。
艶を持った赤はうっとりする。暗い赤は明るい赤の中にいるとふんわりと浮いてくるのが面白い。
過去を見つめすぎ、お喋りしすぎな気もして、言語の金の帯は描かなかった。
主線に銀と黒の2色を使ったのも煩くなってしまった理由だろうか。
F10に収めるには、要素を増やしすぎてしまった点が今回の反省点である。ちゃんと美しい絵にはなったけど。
もう少しきちんと下図を描くべきだろうか。描いている間に忘れそうなので、まだまだ要検討である。

【剥がす】吉田絵美作品

さて、結局2020年の近美春季展にはこの【剥がす】ではなく、F6号の【燦然】を提出したので、この絵の3次元での発表は→5月の個展となる。
コンクリの壁でも白い壁紙でももちろん映える絵ではあるけれど、
イグエムアートギャラリーの砂漠の砂の壁でどう見えるのか少しばかり楽しみだ。

【剥がす】吉田絵美作品

さて、→起業家セミナーで教わった通り
 「日々の自分を全て書いて晒していけば、貴方は画家になれるでしょう」という、
なんかの宗教みたいな言葉に則って、こんなどうでも良すぎる話を一体誰が読むだろうかと悩みつつ、書き散らさせていただきました。
 苦情も何も受け付けませんので悪しからず。1通打つのに1時間以上悩んでしまうのでコメント返信はいたしません。申し訳ありません。

では、本日はこれにて。個展会場で嫁入り先が決まることを祈りつつ。お付き合いありがとうございました!

 

(2020.2.26執筆【剥がす(管理No.F10_2020_RED_02)】)

吉田絵美 画家志望日記

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