画家志望と棚上げにする全て

【更かす】吉田絵美作品

私、画家志望の吉田絵美の、作品のテーマは「心の印象」だ。

私は何もかもを棚上げにしたい。言葉なんて放棄したい。貰ったものは、せめて「そのまま」過去にしたい。

誤認も誤答ももう沢山だと思う。私の受け取り方には難がある。私はもっと客観的に、他者の言葉を受け取れるようになりたい。私が傷つくことで、相手も傷つく。傷つく必要のない言葉でだ。
相手の言葉をそのまま理解できるだけの頭があれば良かったのに。できないから、色々と曲解して勝手に傷ついて、相手を傷つけてしまうこの自分のどうしようもなさとの付き合い方がわからない。
その性質が私であり、私の最大の欠点であり、私の絵の根源なんだろう。
せめてもの救いは、瞬きの間に私の心は姿を変えていくことだ。絶え間なく変化する色の波。言語化のルールは多少あれど、まるで正解とは思えない、私のそばに常にある景色。
どうせ正しく読み解けないならば、私は私の感情すらも棚上げにしてマニュアル通りの返答ができるようになればいいのに。

【更かす】の製作について

【更かす】吉田絵美作品

この【更かす(管理NO.F10_2020_BLUE_01)】は本来、2020年アートムーブに出そうと思って描いた1枚だ。
結局2020年もアートムーブのために合計で6枚ほど用意したのだが、こちらは厳選した結果→5月の展示に回すことにした作品になる。

【更かす】吉田絵美作品

何も載せられない肩に煙が立ち上る。この煙が何か私は今でも良くわかっていない。とにかく疲れてくると線香の煙のごとく私の背後を付いて回る。祓っていいものかもよくわからない。宗教と縁遠く暮らす私が、音も無く風に揺らいで消える煙を見つめるのは法事や葬式の時くらいだ。
聞けば、線香は祈って炊いた特定の死者の食事になると言う。宗派によって話が違うんだろうが、亡くなった祖母は「おじいちゃんのご飯なんや」と言って一生懸命炊いていた。私は喫煙者では無いので、煙の味の想像は全くつかない。

【更かす】吉田絵美作品

思い出は、寂しさも美しさも何もかも内包していて、見つめていると動けなくなる。32年も生きてきたら、それなりに記憶は何層も重なって、とっくに深い深い底なし沼だ。まだまだ若い、と言われる年だけれど、新しい何かを真っさらに受け取るには随分と手のひらが絵の具まみれになっていて、そのものの色のままにしておくことが難しい。
少しでもそのままで仕舞い込みたいのに、私はどうにもポンコツで、受け取り損ねたり、曲解したり、しょっちゅう大惨事を起こしてる。できない自分を意識するカチカチになった肩は知らない間に穴ぼこが開くわ、ぐるぐる燃えてくるわ、我ながら何を一体そんなに頑張っているのか疑問に思う。結果の残せない緊張に意味はあるのか。

【更かす】吉田絵美作品

背景の青の上にはラメクリアダイアモンドを塗り、グラスビーズメディウムでコーティングしている。
写真では相変わらず分かりにくいが、角度によって見え方が変わるように描いた。
過去と今とを振り返る時の、寂しさと美しさを秘めた星のように瞬く過去を表現できているといい。

【更かす】吉田絵美作品

相変わらず暗いわ何を言いたいんだかわからない話ばかりで恐縮である。
とりあえず気は暗いけども、描き上がった作品はピカピカしているし綺麗だし、特に悪い話じゃなかったんだろうということでこの作品についてのあれこれは全部棚上げにする次第だ。

【更かす】吉田絵美作品

さて、→起業家セミナーで教わった通り
「日々の自分を全て書いて晒していけば、貴方は画家になれるでしょう」という、

なんかの宗教みたいな言葉に則って、こんなどうでも良すぎる話を一体誰が読むだろうかと悩みつつ、書き散らさせていただきました。
苦情も何も受け付けませんので悪しからず。1通打つのに1時間悩んでしまうのでコメント返信はいたしません。申し訳ありません。

ではでは本日はこれにて。お付き合いありがとうございました!

 

(2020.4.19執筆【更かす(管理No.F10_2020_BLUE_01】)

 

吉田絵美 画家志望日記

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