自分の絵に独創性を持たせたい!どうやって独創性を磨くのか対処法3つ解説いたします☆
ハイ、こんにちは、こんばんわ?
独創性にだけは定評のある画家の吉田絵美です(・∀・)
この記事が当サイトに初めましてでたどり着いた貴方様は、
きっと誰より負けず嫌いな方なんだろうなあ、と思います。
ちなみに私はこんな絵描いてます↓
もうちょっと見るなら⇒吉田絵美作品集へどうぞ
さて、表題の独創性をどうやって磨くのか、と言う話ですが。
その前に1個だけ、確認して欲しいことがあります。
はたして何をすれば
「独特な」だとか「独創的な」作品とみなされるのか、
と言う大前提を貴方は知っていますでしょうか?
言い換えますと、
「ありきたり」がどこまでを指すのか。
「一般の人が思い浮かべるアート」がどのような姿なのか。
ここが、まず「独創的」と言うワードの肝になります。
業界的に「ありきたり」であっても、
「その他大勢にとっては独創的と捉えてもらえるもの」
と言うものは山のようにあります。
例えば、コレ。
アクリル絵の具のメディウムの一つです。
塗ると透明につぶつぶっとした膜を張ることができます。
ちゃんとした画材屋さんに行けば
大概常備されてる定番品です(つまりありきたり)
が、この描画材料を知っている画家は結構稀だったり(;^ω^)
私は去年近美春季展なる公募展で新人優秀賞を受賞しまして、(ちなみに今年は記念賞貰いました)
作品にこのメディウムを使用してたんですが、
授賞式に出た際に
「何を使って描いてるの?」と
結構な人数の画家に尋ねられました(◎_◎;)
画材業界的にはありきたりな素材でも、
アカデミックな絵を描いている人にとっては
全く独創的な素材であることの証明になるかと思われます。
「みんなが知っていること」
「マニアしか知らないこと」
を見極めることができたなら、
貴方は目指すべき「独創性」のビジョンを
知ることができると思います(・∀・)
①アートな独創性を磨くなら、まずは美術史を学ぶべし
独創的、と言う言葉は、
「今まで誰もやったことないこと」
と言う意味合いを持っています。
巨匠の絵は粗方ざっとでいいのでさらえましょう。
年代順に、せめて岡本太郎の活躍した
具体美術の時代くらいまでは網羅しておかないと
「フツーの絵」と「独創的な絵」
の基準値がどこにあるのか理解できないと思われます。
アートって意外と時代背景によって
「独創的」の基準が変わったりするんですよネ。
例えば、写実派クールベの有名なこの絵。
当時は大変センセーショナルな、「独創的絵画」扱いでございました。
技法的にはそれまでと大差は、
意外と「無い」んですけれども、
「モデルの女性をご近所にいる誰かっぽく描いた」と言う点が
大変「独創的」発想だったんですネ。
画家が裸婦を描くのは「ありきたり」な話ですけども、
それを女神っぽくするだとか、
実在しない誰かっぽくする、と言う改変が
「フツー」だったクールベの時代。
描かれた人間がどこの誰なのかわかっちゃうくらい
生々しいから「写実派」と評されたんですよ。
技法、画題、思想、どこか一つでも「独創的」と呼べる部分があれば
貴方の絵はもっと「誰にも負けない」絵になると私は思ってますヨ!
②独創性は自分の「得意」を突き詰めると見えてくる
自分の絵って全く独創的じゃない、
と勉強を終えてがっくり来ちゃった貴方。
もうね、一応美術史が追えるようになって数千年たってて
巨匠が山ほどいるため、
「誰にもマネできない独創的な何か」を探し出すことが
非常に難しいのは仕方がない話です(ノД`)・゜・。
ここはすぱっと気持ちを切り替えて
「得意」な画題を作りましょう。
めちゃめちゃお勉強ができるなら、
どっかのだれかと似たよーな絵を描いてたとしても、
屁理屈こねて「思想推し」で攻めるのも良いですけど、
シンプルにデッサンがお好きなら、
人気の無い画題を延々と描き続けられれば
「独創的」を名乗ることがいずれできます。
肝は「人気の無い画題」ですよ。
ネコも犬も鳥も花も人物も宗教も風景も前任者が山ほどいますけど
そうですねえ……例えば、
カッターのみを描き続けた場合。
何がいいのかちっともわからない画題ですが
貴方がカッターオタクになり、
カッターに並々ならぬ緻密さをもって、
誰よりも熱くカッターを偏執的に描いて、
カッターを描いたら右に出るものはないくらい
カッターが描ければ、
もうそれだけで「独創的」になれます。
私はそこまでカッターに興味持てないし
デッサン嫌いなんでゴメンですけどね!
ちなみにこの方法は芸大受験時にも
良く使われる手法でございます。
××のイメージ画を描きなさい、と言う課題が出たら、
××の内容が何であろうと、
問答無用で一番得意なものを描く、
と言う指導を私は画塾で受けました。
ええ、大丈夫です。
きちんとその「得意」が前面に出てきた絵になってたら
どう屁理屈こねたのかは審査員の教授が察してくれますヨ(・∀・)
そう、「得意」を突き詰める!
これが独創性への着実な1歩になると思います☆
③独創的、と言う言葉にこだわらないこと。
独創的、と言う言葉には「孤独」の「独」の字が入ってます。
負けず嫌いの貴方にとっては、
実は耳に痛い話かもしれませんが
他の人の絵と見比べて、悔しい悔しいと地団太を踏み、
無理やり他人の絵にケチをつけて自分を慰め、
余計に視野を狭めていることが多々あるんじゃないでしょうか。
少なくとも私は経験あります(;^ω^)
他者との交流を避けて孤独に描いて……と言うことをしていると、
また「ありきたり」の基準がわからなくなりますヨ。
前提が行方不明になるということです。
描いた絵は、他人に評価を貰えるように、
公募に送って公表してもらったり、
絵画教室に通うなり、個展するなりして
「他者からの評価」を得られるようにしておきましょう。
個展って結構お金がかかるんで(;^ω^)
私は比較的安価な手作り市に参加してましたが、
直接観覧者からの言葉を貰うのは非常に大事です。
客観的な感想が無くては、
成長は見込めません。
辛口の言葉をくれる人を見つけてください。
そして、その辛口に揺らがない思想があれば、
貴方の絵は誰にも負けない独創性にたどり着けると思います。
ではでは本日はこの辺で。
私自身は絵描きでございますが
大学はガラス造形卒でして、
趣味にガラスアートを沢山遊んでますので、
素材とかいろいろ知りたい方は
是非寄り道していって下さいネ☆
それでは、また別の記事でお会いしましょう(^^)/