アートってなんだろう?ガラスアートの基準って?

エミール・ガレ作品

ガラスアートについてちょっと考察してみました

世の中いろいろなジャンルのアートがあります。
当クラブ一押しのガラスアートもそのひとつ。

しかしガラス造形作品は果たして正しく
「アートなのか」
と言う議題は
常にガラス造形に勤しむ人の
心の隅に巣食っているかと思います(;^ω^)

だって「ガラス職人」と言う響きの方が
「ガラス作家」よりもよく聞きますよね?

有名な「ガラスの詩人」に
エミール・ガレ(1846-1904)
と言う方がいます。

エミール・ガレってどんなひと?

エミール・ガレ

陶器やガラスと家具工場の息子として生まれ、
修辞学、文学、哲学、植物学を
ナンシー帝立高等中学校で優秀な成績で修めて
大学文学部進学資格を得て卒業した思慮深い博識な方で
父親の工場を継いで経営者となり、
様々な公募展やパリ万博等に出品し
国際的に高い評価を得た、
数々の独創的なガラス作品を世に送り出した人です。

エミール・ガレ作品実はエミール・ガレとサインの入った作品は、
確かにエミール・ガレがデザインしているのですが、
それを形にしているのは
エミール・ガレの工場勤務者の職人さんたち(;^ω^)
最盛期には作業場を10か所も持っていたようです。

エミール・ガレ作品

ガレの作品は
型にガラス粉を流し込むパートドヴェール
と言う技法を使った
量産可能の鋳造作品も多く、
全ての工程を全てガレがする必要はなかった、
と言う点もまた重要です。

エミール・ガレ作品

非常に難しい技法をふんだんに取り入れた作品も
数多いのですが、
工場の職人の皆様が技法として確立なさったので
熟練のガラス職人ならば現在でも再現は可能と言う、

さて、「エミール・ガレ」の作品とは!?

と言う微妙な問題が立ち上ってくる次第です(◎_◎;)

ガラス作品の価値とは?

エミール・ガレ作品

サインが入ってたらエミール・ガレのもので美術品扱い、
サインが無かったらエミール・ガレの模造品で市場価値ダダ下がり。
しかしてどれも作ったのは本人じゃない!?
サインこそがアート的国際価値なの!?
えー???(;・∀・)

と私もいまだに謎に思っている次第です。
私がこのブログで公開しているステンドグラスなど
オリジナリティーが行方不明になる技法の
最たるものですよね(;^ω^)
型紙があればだれでも同じものができてしまう。

ステンドグラステラリウム

そこが楽しくみんなで遊べる部分であり、
ガラス造形の「アート」感の希薄さとなっています。

私がこのブログで自身を
「ガラス作家」と自称せず
ただ「趣味人」と適当言っている理由は
そこにあるんです(;^ω^)

吉田絵美ガラス作品

私は部活動としてガラスの技法を皆さんと共有して、
なんか可愛いものが作れたら楽しいな(*^^*)
とこんなサイトを始めたので、
ガラスアートに関しては「作家」ですとは
とてもとても名乗れません(;・∀・)

だけど、ガラスで作った作品は、
誰がどんな技法を使い
デザインをまねて作ったものでも、
私は「アート」だと言っていいと思ってます。

私はエミール・ガレの工場の職人さんたちが作ったものは
エミール・ガレのサインが入ってなくても
「アート」だと思う方の人間なので☆

可愛いは正義だ!
美しいも無敵だ!!( ✧Д✧) カッ!!

世の中美術評論家さんやら
キュレーターさんやらが
現代アーティストの作品を前に
あーだこーだ議論して美術的価値をうんぬん
言い募ってますけども(;・∀・)

私は作品を「好きだな(*^^*)」
と言ってくれる人がいれば
それがその作品のアートとしての価値の
答えなんじゃないかな(。´・ω・)?
とぼんやり思っている次第です。

エミール・ガレ

58歳で白血病で亡くなったエミール・ガレ。
故郷フランスからずいぶん離れた日本にすら
エミール・ガレ美術館なるものも
存在しているらしいので(◎_◎;)
私もいつか行ってみたいなと
思っている次第です(*^^*)

ではでは本日はこの辺で☆
また別の記事でお会いしましょう(^^)/

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