芸術と工芸、アートとデザインの違いについて真面目に考察!ハイアートとローアートって何?
ハイ、こんにちは、こんばんわ?
画家を目指して日々精進中の
ガラスアートを趣味にしている吉田絵美です(・∀・)
さて、私の夢は「食べれる画家になること」なのですが
サイトの構成はご存知の通り
「ガラスアート」と言うかむしろ
「ガラス工芸」寄りの作品レシピ群となっておりまして、
そう言えば私、
作品のどんな点で「工芸」と「芸術」分けしてるんだろう……?
とはたと我に返りましてね?
ちょっと真面目に考察してみようと思った次第です。
「ハイアート」と「ローアート」
えーまずは、美術用語の一つ、
「ハイアート」と「ローアート」について説明をば。
「ハイアート」とは高級芸術、
「ローアート」とは大衆芸術を指す単語でして、
私がざっくりと美学概論をおさらいしてみた所、
ピカソのキュビズムとか
事前知識なしで見たら「なんじゃこりゃ」になるやつが「ハイアート」
ミュシャのアールヌーヴォー的な
どんな誰がいつ見ても「わあきれい!」になるやつが「ローアート」
と定義されている感じ。(注:多少の語弊含んでます)
19世紀のヨーロッパから広がった考え方のようですね。
アートとは観客に頭を使わせてなんぼなんだぜ!
と言わんがばかりの現代アートはモロに
この流れを汲んでおるかと思われます。
なのでこの「ハイアート」「ローアート」論に基づきますと、
「ハイアート」 絵画・彫刻(Not土産物)・オペラ
「ローアート」 工芸品・デザイン・建築
と言った仕分けになるんですね。
鑑賞するときに「美しい」以外の観点で頭を使わせるのが「ハイアート」であり、
鑑賞者の価値観さえも破壊せんがばかりの主張を持った作品こそがアート、
つまり「純粋芸術」である、と言う考え方。
いやはや知らぬ間にずいぶんと刷り込まれてたものです。
美術史的にはこの「ハイアート」と「ローアート」の区分は
アメリカのポップアートの台頭により崩れつつあるそうですが
私のこのガラス「アート」とガラス「工芸」の見分け方の元は
ココにあったのか―!と再確認した感じ。
もちろんHighとLowですからね。
無意識的に工芸品とデザインと建築を下に見ているわけです。
美しさで言えばむしろローアートの方が断然……!!
と言う時代にありながらですヨ。
正直申し上げて億単位で取引されてるピカソの絵って
見てて「美しい!」と感激する作品ほとんどないですよね~(;^ω^)
私はポストカード買うなら断然アールヌーヴォーのミュシャの作品が良いです。
文句なくキレイ!
芸術と工芸を、自分のガラス作品で当てはめてみると?
芸大に行くとですね、
作品の合評時に作品のテーマやら何やらを
教授たちの前で説明させられる時間っていうのが
必ずあるんですよね。
どれだけ作品が美しく仕上げられてても
語れない作品は論外扱いになりまして、
ローアートに寄り気味の染色ゼミや陶芸ゼミ、
織りゼミの子の発表は私も一緒になってハラハラしてました。
全部「工芸」に属する技術分野ですからね、
「如何に美しく作るか」に全神経を注いだ結果、
「表現したい何か」を言葉にできなくなる現象が起こるんですヨ。
ハイアート入りするには「美しさ」だけではだめで、
「表現したい何か」が美しく表現できているかどうか
が決め手になるという、なんだかややこしい世界でした。
まあなので、キレイ♪と多くの方に評価を頂けているこのトンボ玉群も、
アートを生業とする芸大の教授たちの前で
「頑張って丸く作りました!」
と言うと
「エスキースから出直してきなさい( ˘•ω•˘ )」と言われ、
「宇宙の愛を表現するため丸くなるよう努力しました!」
と言うと
「もっと技術力磨いてきなさいね~(;´∀`)」
とギリギリ可を貰える、とかそんな感じなんですヨ。
表現って難しいですね。
口先三寸感が半端ないです(;・∀・)
どれだけ技術力に振り回されてても、
これが「アート」なんだ!と断言するのに
必要とされているものが
「見てわからない概念的な何か」
な気がしているのは私だけでしょうかね?
アートテーマとしては
「生と死」とか「愛」とかこの辺鉄板ですよね~(・∀・)
画題に「癒しの」とつけると途端に
インテリアとか工芸扱いになると言うか。
うーん、なんか簡単な話を
無駄にややこしくしている感が非常に大きいですね、アートって。
そんなまだまだ勉強しましょうね!な
私、吉田絵美のアート作品集は⇒コチラから。
私はちゃんとアーティストをやれてると思ってるんですが
どーでしょうかね?
ではでは本日はこの辺で。
また別の記事でお会いしましょう(^^)/