ステンドグラスで「アート」な作品を作るには?唯一無二のデザインの仕方についてまとめてみました☆
ハイ、こんにちは、こんばんわ?
キラピカ☆ガラスアートクラブ
部長の吉田絵美です(・∀・)
道具の入手、材料の入手こそ苦しむガラスアートですが、
設計図通り、手順通りに、
レシピさえあれば誰でも作れるのがステンドグラス。
ステンドグラスって教会の窓に嵌めるために発展した技法ですから、
芸術家と呼ばれる人々が神を讃えるために発展していったアートと
ちょっと歴史の在り方が違います。
文字の読めない人々に、神様のお話を分かりやすく説明するのが目的なので、
有名なバラ窓も近くで見たらばっちり神話のあれやこれやが題材なんですヨ(・∀・)
バラの絵が入ってるからバラ窓じゃあないんです。
バラっぽく見えるけど12使徒とかそういう題材が多いので
ヨーロッパで教会行く機会がある方は是非望遠鏡を持って見学に行くと楽しいと思います☆
信心ない人は遠目で入り乱れる光の共演だけで逆に十分かもですけれどもネ(・∀・)
よく見たらおっさんの顔だらけとかテンション下がっちゃう案件ですもんネ←
ステンドグラスってStaind(汚す) Glass(ガラス)と書きますので、
「ガラスを金属でつないだもの」を指すのではなくて
「ガラスを絵の具で汚したもの」がステンドグラスなんですよ、実は。
同じ板ガラスにいろいろな色を焼き付けるのが非常に難しかったから、
色ごとにガラスを作って、それを組み合わすようになったんです。
閑話休題。
何が言いたいかと言うと、
ステンドグラスで大学教授的にも「アート」判定貰えるような
作品を作りたいときに、大事にしたい部分は
「技術」ではなくて「表現テーマ」なんだということ。
例えば、バラ窓の天使の衣の皺はどうやって表現されているのか。
ガラスを割った繋ぎ部分の金属で記号化されているのか。
ガラス本体の絵付け(汚し)で濃淡を出しているのか。
削ってすりガラス加工を施されているのか。
色ガラス板の製造工程でマーブル模様になるように工夫されているのかもしれないし、
ガラス自体を波打たせる、と言う手も考えられたかもしれない。
現在の私がとれる、表現手法は
①様々な色ガラス板を買う
②ガラス板にオーブン絵付けをする
③すりガラス加工を施す
と言う選択肢しかないですが、
より、「アート」を目指すなら
「ガラス板そのものを作る」
と言う展開が必要になってくるのは自然とも言えましょう。
天使の服の皺だけでいったいどれだけ色々な技法に発展することやら(;^ω^)
実はガラスアートの公募展は、ステンドグラスを厭う傾向があります。
少なくとも私の教授が立ち上げたガラスアート専門グループ展では
ステンドグラス作品は除外です。
何故って、
ステンドグラスと言う技法にたどり着く前の部分にこそ、
「アート」と名乗らせる要素が詰まっているからなんですよ。
表現したいものに対しての、技法選択ですから。
ステンドグラスであらねばならかった理由はどこにあるんでしょうか?
正直、ガラス板を作る道具を手に入れたなら、
ステンドグラスなんて不自由な技法にこだわり続ける理由の方が薄くなるんです。
なにせ、今は色の違うガラス板を組み合わせて
溶かして一枚の絵に仕上げる技法も確立されちゃってますから☆
すでに欲しい色のガラス板を作れるのに、
金属と組み合わせなければならない理由を与えないといけない。
建築の付属物じゃあなくて、単体の「アート」を目指すには、と言うことですネ。
ここが、ステンドグラスアートの実は一番難しい部分です(;^ω^)
まあ、キレイだったらそれでいいじゃん(・∀・)
と言う考え方もありますので、あんまり悩みすぎずに
何でも作る方が楽しいですけどね(;^ω^)
やー、ちゃんとしたアート畑の人間に作品を説明するのって
本当に難しいなあと毎回思います。
ではでは長くなりましたので今回はこの辺で。
また別記事でお会いしましょう(^^)/