私、画家志望の吉田絵美は新型王冠ウィルスが流行っていなくても、年がら年中マスクを愛用するレベルの対人恐怖症持ちである。そう、マスクは良い防具だ。顔の半分を隠してくれる上に、私の余計な一言を隠してくれる。これに色付きメガネとつばの広い帽子があれば最強だ。もう相手の顔を見ていなくてもバレない。怪しさがMAXになるので真冬の外出時以外はそんなことはしないが。私は他者の視線を受け止めきれない程度に心が弱い。第一自分の顔だってそう一生懸命見つめられないのだ。
美人かブスかの問題じゃなくて、とにかく自分のであろうと「人間の視線」が怖いのである。目という部位が伝えてくる情報が私の脳にとって過多なのだ。重い、多い、死にそう。
家にぬいぐるみや写真や美人画を飾れる人のメンタルを羨む次第だ。私は作り物であっても見つめられることがとても恐ろしい。
【無題】の製作について
さて、いつも通りのメンヘラ語りは置いておいて、今回の1枚は気楽に描いたF3の赤である。題名はつけていない。公募用100号作品の背景を描いている途中で余った絵の具を使い、背景から描き出した。背景だけ決めた後、他に優先的に仕上げたい作品があったため、展示先も予定がないからと1ヶ月以上放置期間のあった作品である。
この度例の新型王冠ウィルスにより、公募予定先がことごとく中止になったので、優先順位をうまく組み立てられなくなっていたため、この度気持ちを落ち着かせようと仕上げに入った次第だ。
毎度のことながら、私は赤が大好きだと再認識する。
最近のお気に入りはカーラントレッドだ。一昨年くらいまではクリムソンがナンバーワンだった。思春期にどハマりした漫画が、クリムソンレーキをテーマに描いてあったのも何かの刷り込みかも知れない。乾いた血に似た重い赤は思春期の退廃的な願望によく似合う。
対してカーラントレッドはクリムソンに比べれば随分と愛らしい赤だ。まず渋い日本画では使われないような、アクリル絵具らしい赤色である。パーマネントレッドよりもなお赤い、この色を超えるとピンクになる眩しい赤。この絵の具だけで背景を塗ると軽くなりすぎるから、やっぱりクリムソンもパーマネントレッドも散りばめるのだけれど。
桜も咲いたので、クリムソンから鬱屈の気配を抜くために、ブラックダイアモンドを薄く塗り重ね、最後にいつものようにグラスビーズメディウムで閉じ込めたこの一枚は、まだまだ冬色を残した作品になった。
5月の展示に使うかも知れないが、小さい絵なので確約はできないし、そもそも気軽に「お越しください」と言える状態ではないので、まあまたの機会に観ていただければ幸いである。
では、今夜はこの辺りで。
結局展示無しでネット販売に至った場合は、またグダグダと言い訳を書いた専用ページを作成すると思うので、またチェックしておいて頂ければと思う。
さて、起業家セミナーで教わった通り、「日々の自分を全て書いて晒していけば、貴方は画家になれるでしょう」という、なんかの宗教みたいな言葉に則って、こんなどうでも良すぎる話を一体誰が読むだろうかと悩みつつ、書き散らさせていただきました。苦情も何も受け付けませんので悪しからず。1通打つのに1時間以上悩んでしまうのでコメント返信はいたしません。申し訳ありません。
ではでは本日はこれにて。お付き合いありがとうございました!
(2020.4.3執筆【無題(管理No.F3_2020_RED_01)】)