吹きガラスのベンチは機能的!?作業特化デザインが面白い☆

謎に包まれているガラス工房の道具あれこれPART5!
今回は「ベンチ」についての説明です☆

はい、こんにちは、こんばんわ?
キラピカ☆ガラスアートクラブ
部長の吉田絵美です(・∀・)

今日は吹きガラス工房の必需品!
「ベンチ」の構造紹介です(*^^*)
なかなか変な形、してるんですよ~☆

吹きガラスのベンチは作業特化!

ハイ、こちら私の母校の
吹きガラスベンチになります。
1台でかなりの機能を持たせてありまして、
座るだけでは終わらない椅子でしてよ。

まず1つ目の機能は
竿を置くための前に出っ張っている
鉄の竿台ですね。

熱いガラスは重力でもぐにゃぐにゃと曲がるので
全ての作業は回転しながらが基本系。
コロコロ回しやすいように、
ストッパー付きの鉄棒がベンチの両端がら
突き出てまして、
橋を渡すようにガラス付きの竿を置いて
作業できるようになってます。
机じゃないからさっと座れて
さっと竿を置けるのが重要ポイントです。

この形にたどり着いた昔の職人さん
賢いなー!!と毎回思います☆

そして作業台も右手側に段差付きでついてます。
ここに
ジャックやら
シェアーやら、
色々な道具を置けるようになってまして、

母校のベンチには道具の滑りをよくするための
ロウがべったり備え付けてあったり☆

さらにエアーポンプもついてますのヨ(ΦωΦ)

ロウが塗りたくられている台座の後方部分
はまた一段低めに台が付けられてまして、
ここに水を張ったタライを置けるようになってます。

紙リンと呼ばれる、
折った新聞紙を濡らすための装置です。
吹きガラスの成型で
紙リン越しに熱々ガラスを触って形を整えるのは
有名ですが

あれ、都度水に浸してないと
普通に燃えますの(・∀・)

すごい勢いで水分蒸発するんですよね~。
蒸発するから熱くないと申しますか。
よく考えてある道具だなぁと思います☆

吹きガラスのベンチは2人座れるくらいのサイズだけど?

吹きガラスのベンチは女子大生2人座れるくらいの
座面なんですが、
作業時座るのは当然一人です。

何でこんなに座面広くしたのかなぁ?
と最初の頃思ってたんですが、

これ、竿が長くて邪魔だから
2人分くらいの幅になってるんですヨ☆

現役後輩の作業中の図↓

意外とせせこまい感じなので
ガラスが大きくなってきたら
できるだけ竿を寝かせて吹かないと、
 床にガラスがくっついてしまう……!!

まあ本当に大きいのを吹くひとは、
座面の上に立って作業してますけどネ☆

コップくらいなら座ったままでも平気なように
二人掛けぐらいに作られております(・∀・)

また足元にはガラスの端材落としのゴミ箱も☆
何かを作るってことはあれこれ散らかすのは必須なんですね(;^ω^)

ではでは今回はこの辺で。
謎に包まれているガラス工房、
作業用道具って見てるだけでも
機能的なのか無駄なのか、
不思議な形になってて面白いですよね☆

それではまた別の記事でお会いしましょう(^^)

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