グラスアイ作り方考察②バーナーワーク技法で攻めてみよう

グラスアイの作り方考察②です☆バーナーワークで作るなら?設定で考えてみました☆

ハイ、こんにちは、こんばんわ?
キラピカ☆ガラスアートクラブ部長の吉田絵美です(・∀・)

お人形の眼ってどう作るの?グラスアイの作り方考察①
の話を引き継ぎまして、
今回はガラスアートの中でも
もっとも手早く完成品が拝める技法、
バーナーワークでの作成手順を考察してみようと思います☆

グラスアイ用に用意するバーナーワークの道具一式は?

おススメスターターキット

えーっと、部長が普段おススメしている⇒初心者用キットの中身と、
バーナー本体はこのセットよりも格上の、
温度調節が効くものが最低条件になりますね。

最もおススメは酸素バーナーですけれども、
さすがに導入費が日曜アーティスト価格じゃないので(;^ω^)
ここは各自専門店で店員さんと話し合ってお選びください。
バーナーによって作れるグラスアイの最大サイズが変わってきます。
部長のやつだと、凄腕作家で10円玉サイズくらいが限界かと。
初心者さんだと1㎝球でも苦しい戦いです(;^ω^)

出来上がるのは画びょうタイプになります。
初心者キットの中身以外で絶対必要になるのは

真鍮棒(ホームセンターやガラス専門店で買えるよ)、
もしくは真鍮の針金(100均のでも可)、
虫ピン(最大サイズが2㎝程度と仮定して)、

になります。
これをペンチ等でつかんでガラスの土台として火に突っ込む感じですネ。

一番いいのは真鍮棒と、専用の繰り出し式棒掴みのセットになります。
シャーペンの芯を繰り出す機能だけがある、金属製のペンみたいなやつで
熱伝導の良いぐらぐらする真鍮棒を安全に支えながら作成するのです。
このセットだと作るのが断然楽になります。部長は持ってないけど←

ガラスは、キットに入っている奴を諦めまして、
色交ぜOKのトンボ玉専科なメーカー品を選びましょう。
単色半球ではグラスアイになりませんが、
基本ガラスと言うのは色交ぜを非常に嫌う素材になりますのでね(;^ω^)
理由については⇒コチラの記事をご参考ください。
なにせ、グラスアイ、最も割れやすいソーダガラスと鉛ガラス混ぜ作品なんだもの……。
不可能を可能にしていく現代科学ってすごいなーと思います☆

バーナーワークでグラスアイを作る手順は?

ガスバーナー

では肝心の作り方考察です。
温度管理については実践歴がございませんのでざっくり省きまして、

①眼球の白と瞳孔の黒と光彩の○○と、角膜の透明用の細引きケーンを作る。

のがまず最初の仕事になると思います。
基本のケーンの作り方については⇒コチラの記事をご参考ください。
太いガラスより細いガラス棒の方が温度管理も細かな調整も楽でございます。
ガラスアートは手順を頭に叩き込んで下準備することが大切です。
一度火にかけてしまったら
作りかけ状態で中断すると失敗する元ですのでね(;^ω^)
光彩については透明色を2色くらい、濃い色を追加で1色くらいあると
深みのあるグラスアイになりそうですね☆

②真鍮棒(か針金か虫ピンか)を軸にガラスの土台を作る。

別に軸は、ガラスそのままでもできなくはないんです。
ですがなぜ真鍮棒を土台にすべきか、と言いますと、
あんまり仕上がった後に作品に衝撃を加えたくないからでございます((+_+))
グラスアイ、いろんな色を混ぜてます。
割れやすさは折り紙付きです(=_=)
グラスアイの画びょうの針の部分はあっても無くても
何とかなる部分であるなら、リスクより利便を採択すべきかと。

で、火に入れる前に確認したいのは
グラスアイの断面図ですね。
写真を見比べて考察するに、こんな感じでした↓

最初に真鍮棒に巻くガラスは白。
この時点で大切なのは、きちんと真鍮棒が円の中心に来ていること、
2~3㎜は棒に食いつかせている状態であること、でしょうか。
棒がガラスから顔を出しているのはNGですよ☆
左官を巧みに使って整えてくださいネ☆

③黒の細引きガラスで瞳孔を入れる

絵で言う、竜に目を入れるのとは逆の作り方になるのが
グラスアイ作りの難しい点じゃないでしょうか
慣れるまでは、ネコ目より普通の丸い点打ちをおススメしておきます。
ガラスは同心円で作るのが一番楽なのです。
あらゆる偏りが一番作品の破滅を呼ぶのです……
頑張ってくださいネ!

③白の細引きガラスで外周2~3週して瞳孔周りを埋めて盛り上げる。

もう一度引っ張り出しますは断面図。
光彩は正面から見て瞳孔へ向かって流れていますね。
果たしてうまくいくのかどうか、
ちょっとここは自信はないんですが(;^ω^)
先に白の土台でくぼみを作ろうという作戦でございます。
ひっかき棒でへこませ作戦も考えたんですけど、
空気の玉が入りそう、と思っての採択です。

むむーん……(-“-)

④光彩を回しながら乗せていく

瞳孔を中心に光彩のガラスを配置していって下さい。
多分ここが、惹き込まれるグラスアイのしかけ部分になんじゃないかなと。
瞳孔が隠れそうなら、最後にひっかき棒で押し込んでから
もう一度黒のガラスを点打ちするのもありかなと思います。
とにかく瞳孔を奥へ!

⑤透明ガラスを乗せる

くぼませた部分を埋めるように透明のガラスを点打ちしましょう。
角膜の代わりでございます。ちょっと膨らんでるくらいが理想ですね☆

⑥外周を白のガラスで整える

多分、このままだと光彩が眼球の外にはみでて
美しくない仕上がりになりそうなので、
ぐるりと一周白のガラスを巻いて、
左官で↑図のように整えるのが良いかなあと思います。

⑦透明ガラスで最後の仕上げとする

上部をすべて透明ガラスで点打ちし、
焙ればとろりと丸くなってくれると思います。
これで大体眼球らしくなるはず……!!

全体の熱を均一にした時点で火から出し、
可能なら徐冷炉へ、
持ってないなら固まるまで待ってから!
徐冷材へ入れましょう。
あとは半日~1日待てば結果がわかるはず、です。

書き出しながら思いましたけど、
グラスアイって本当に複雑な形状ですよねえ……
ドール沼がいかに深いか、覗いちゃった気分です(◎_◎;)

トンボ玉を作るのと手順がだいぶが違いますね(;^ω^)

ではでは本日はこの辺で。
次回はキルンワーク技法でグラスアイの作り方考察してみまーす☆
それではまた(^^)/

SNSでもご購読できます。

コメントを残す

*